サービスエリアにターゲットを立てて、イメージを持ちながら打とう
 新井さんには、イメージを持ってからサービスをするクセをつけてほしいと思います。というのは、40−15や15−40にも関係なくサービスし、狙うコースに意図があまり感じられないからです。コート図のように、各サービスエリアに3本のターゲットを立て、試合のときのように、2本づつ交互にサービスをし、A〜Fの6本全部に当て終わるまでサービスを打って下さい。各ターゲットを狙うとき、ネット上でどの場所を通ると目的のターゲットに通るかのイメージを身につけることが大切です。ネット上の通過点に、ターゲットを立てて練習すると、さらに効果的です。最初は相当時間がかかるかもしれません。しかし、定期的に行ない、15分くらいでクリアできるようになるまで行ないましょう。


各サービスエリアとネット上にターゲットを立てて、試合のときのように、2本づつ交互にサービスをし、A〜Fの6本全部に当て終わるまでサービスを打って下さい

 ポイント制にしてフォア、バック、身体の真正面と打ち分けてみよう

1球目はフラットを打ち、2球目は回転系のサービスを打つというのが基本です。しかし、実戦では様々な状況が考えられ、1球目から回転系のサービスを打つこともあるのです
 今度は、実際の試合でのサービスゲームの練習をしましょう。図のように、人の代わりにターゲットを立て、サービスを打ちます。矯正法1で練習した3つのコースが、バック、フォア、身体の真正面に相当するわけです。ファーストサービスをする前に、フォアとか真正面とか、コースを宣言して打って下さい。ファーストサービスが狙ったコースに入ったら「+1」、入ったがコースは違っていたら「0」、フォールトとしたら、セカンドはできるだけバックを狙って入れます。入れば「0」で、ダブルフォールトの場合は「−1」でカウントして行なって下さい。
 ダブルフォールトを減らすには、ファーストサービスをオーバーめに打ち、ネットしないことがいかに大切であることがよくわかると思います。このルールで、デュースコートとアドコートに順次サービスを打ち、ポイントの収支が「+4」になればサービスキープ、「−4」になればサービスブレークとなり、ゲームカウントを数えながら1セットマッチを行ないます。
 カウントの状況でサービスを考えながら打つ習慣も自然に身についてくるはずです。この方式で、セットを取れるようになれば、実戦でもサービスをキープでき、成績も安定してくることでしょう。この時点で、再びビデオを送って下さい。長期的視野での改良メニューを出したいと思います。

 
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