軟式出身の人のためのグリップ矯正法を初公開!

スクール歴5年の高野さんから、「軟式テニスをしていたので、ボレーを打つときにボールを正面で受けるような、軟式ボレーになってしまうので診て欲しい」という相談を受けました。軟式テニス、現在はソフトテニスと呼ばれていますが、軟式から硬式に転向された方に多く見られる悩みなので今回取り上げることにしました。

クリニックしてもらいたい点
軟式出身なので軟式ボレーになってしまう

東京都在住 高野さん  右利きプレーヤー 女性

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フォアハンドボレー

厚いグリップなのでラケットが手首より下がる典型的な軟式ボレー

 さっそく、高野さんのビデオを見てみましょう。高野さんの代表的なボレーの写真が1〜6です。スクールで習っているだけあって、構えの写真1は完璧です。来るボールに合わせて、左足をステップインしながらラケットを出していますが、このとき、軟式テニスのクセでグリップが厚いウエスタングリップに変わってしまうため、ラケットは手首より下がってしまい、ボールを捕らえた時点(写真5)では、腕が伸び切った状態になっています。ラケット面は、コートに垂直な面となっており、ちょうどストロークのときのように、ここから少し斜め上方にフォロースルーを取ってボレーしています。この高野さんのボレーでは、腕とラケットが一直線に伸びており、そして、垂直なラケット面でボールを捕らえているので、ボールの衝突による衝撃が、もろに腕に伝わってきます。


   
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