STEP3 ベースラインからアレーを目標に打ってみる

 今度は、イスを取り除いてベースライン上に立ち、反対側のコートのサービスライン近辺から、友人またはコーチに出してもらったボールを打って下さい。
 スライスを連続して20回、アレーに入れる練習を行ない、これができたら、スライスとトップスピンを交互に打ち、連続して10球、アレーに入れることができれば合格です。これができる頃には、トップスピンとスライスの身体のひらき方の違いとスイングの違いがマスターできていることと思います。

   
ベースライン上に立ち、反対側のコートのサービスラインからの球出しを、アレーを目標にスライスを打って下さい。目標は連続20回です。

 

ドクターからひとこと

  トッププロの真似をするのは良いが思わぬ“落とし穴”にはご用心

 今回はシングル・バックハンドストロークのスライスを取り上げました。藤木さんのショットはボールが浮き上がっていたのですが、原因は上体を回転させてしまったことにありました。
 クリニックでは背もたれのある固定式のイスと回転式のイスを使う方法をご紹介しましたが、藤木さんがこの練習に取り組めば、スライスを打つ時は上体を回転させないことを実感できると思います。
 藤木さんがこのようなミスを犯したのは、プロのゲームを観戦したり、連続写 真をご覧になって誤解されたからだと思います。真似をするのはイメージトレーニングになるので良いのですが、藤木さんのように“落とし穴”に落ちてしまうこともあるので注意して下さい。

 


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