第7章

試合の合間の行動

1.試合の最後のポイントが終ったら

試合に負けたとき,こそこそ立ち去ったり,ふくれたりしてはいけません。
あなたの試合のためのアンパイア,ラインズマン,ボールボーイはもとより,すべての役員に感謝しましょう。
スコアボードを元にもどし,勝者がスコアを報告して使用したボールを返します。
勝った場合には,次の試合が何時かをチェックします。
負けた場合には,コンソレーションがあるかどうかチェックします。
ダブルスの試合にも出場している場合には,このスケジュールのチェックもします。

2.連続して試合を行う場合

トーナメントの役員が試合をするように言ってきたときに,その試合をしなければなりません。
ちょうど試合が終ったばかりの場合には,次の試合をする前に規定の休憩時間をとることができます。しかし,天候や進行の都合で役員が決定したときは,休憩時間が短くなることもあります。
代表的なジュニアトーナメントの早いラウンドでは,1日に3セットマッチでシングルス,ダブルス合せて3試合行うことは運営上よくあることです。

3.辛抱強く待つこと

次の試合を待つ間,他人のプレイをよく観察しなさい。しかし,プレイ中の人のじゃまをしてはいけません。
読書をしたり,次の試合にそなえて体を動かしたり,ボードの設備がある場合には板打ちをしたり,友人と談笑しながら時間をすごすのもよいでしょう。
ただし,路上などコート外でボレーボレーをしたりするのは危険です。
次に当る相手がプレイしている場合には,よく観察し,彼の武器や弱点を探しなさい。
トップシードの選手をよく観察しなさい。ジュニアトーナメントの意味ある点の1つは,より上手なプレイヤーのプレイを観ることができることです。
昼食に出かけるときには,必ず競技進行係に申し出てから出かけ,役員があなたを探しまわることがないようにしましょう。
軽い,食べたと感じられる程度の食事にし,油こい食事はしないようにしましょう。
施設を大事に使用しましょう。あなたはビジター(お客)であることを忘れないように。あなたの持物を放置したり,クラブハウス内を走ったりしてはいけません。飲物の空かんやゴミは決められたところに捨てましょう。

4.その日に会場を去る前に

競技進行係でチェックしないで会場を去ってはいけません。既に発表されている日程が変更される場合もあるので,次の日のスケジュールを確かめ,何時に来たらよいかを確認しておきます。
負けた場合には,役員の人たちに“ありがとうございました”とあいさつして帰るようにしましょう。

5.自分のことは自分で

自分自身のめんどうは自分でみるものです。たとえ親が会場について来ていても,試合時間の確認,スコアの報告,ボールの返却,受付などすべての細かいことまでをめんどうをみるのはあなた自身なのです。
ジュニアトーナメントはあなたのためにあるのであって,親のためにあるのではありません。
試合中に口論となった場合でも,けっして親を連れて来てはいけません。ルールを学び,自分自身の意見をはっきりのべることもトーナメントでの経験の大きい成果です。
問題が起った時にも,親を通すのではなく,直接,役員やレフリーに話をしなさい。
親はあなたに余りにも近いため,あなたの側に立ちやすく,すべてのプレイヤーに公平にしてスムーズにトーナメントを運営をしようとしている役員の苦労を忘れがちになるものです。