第12章

コンピュータランキング

1.コンピュータランキングを得るためには

関東ジュニアコンピュータランキングを得るためには,関東テニス協会にジュニアの個人登録を行った後に,関東テニス協会の公認ジュニアトーナメント(10章の2参照)に出場する必要があります。公認ジュニアトーナメントでの成績に対してのみコンピュータランキングのポイントが与えられ,順位が決定されます。
公認ジュニアトーナメントの結果が関東テニス協会に報告されますと,ひとりひとりの成績がポイントとして集計され,各年齢区分ごとにシングルスとダブルスのコンピュータランキングが年間数回発表されます。その年度の公認ジュニアトーナメントは,年頭にスケジュール表で発表されます。

2.公認ジュニアトーナメントのグレードについて

公認ジュニアトーナメントにはトーナメントでの成績をポイントで計算するためにグレードがつけられます。
グレードには年頭に発表され,各大会の要頂にも記載される基本グレード(1〜5)と,大会の参加人数や出場選手のレベルにより上下する変動グレード(@〜R)とがあり,この組合せによりポイント計算の基になる最終グレード(3−A, 4−Eなど)が決まります。 基本グレードはトーナメントごとに決められますが,変動グレードの計算はシングルス,ダブルス各年齢区分ごとに行います。

1)基本グレード

公認申請を受けたトーナメントについては,毎年ジュニア委員会で下記の基準ならびにドロー数,試合方法等を検討して基本グレードを決定し,年頭にスケジュール表で発表します。
(基本グレードの分類基準)
グレード1:関東協会が公認する大会
グレード2:都県協会が主催し,関東大会の予選となる大会上位のランキングプレイヤーが多数出場する関東協会が公認する大会
グレード3:関東全域を対象とし,上位のランキングプレイヤー多数出場する関東協会が公認する大会
グレード4:関東協会が主催し,全国大会の予選となる大会
グレード5:地域から選抜されたプレイヤーによる全国大会
[注意]:この基本グレードの呼び方が、1999年には、上の表現とは全く逆に変更され、従来のグレード5がグレード1に、グレード1がグレード5なり、数字の小さいものほど上位の大会ということになりました。 ご注意下さい。

2)変動グレード

シングルス,ダブルス各年齢区分ごとに,参加人数および出場選手のレベルによって変動グレードのアップダウンを計算します。アップダウンのスタートは変動グレードCとし,アップは最大15アップ,ダウンは最大3ダウンになります。

1.参加人数による変動グレードのアップ,ダウン

参加人数はシングルス33〜64人,ダブルス17〜32組を基準とし,次のようにアップ,ダウンします。
          シングルス    ダブルス
3アップ     257〜      129〜
2アップ     129〜256    65〜 128
1アップ     65〜128    33〜  64
 基準      33〜 64     17〜  32
1ダウン     17〜 32     9〜  16
2ダウン       9〜 16     5〜  8
3ダウン       〜 8       〜  4

2.出場選手のレベルによる変動グレードのアップ

出場選手の中に,そのトーナメントの選手選考時のコンピュータランキングの上位50人の選手の中の何人が含まれるか,シングルス,ダブルス各年齢区分ごとに計算し,変動グレードがアップします。この場合,18歳以下男子シングルスの種目は,18歳以下男子シングルスのランキングでのみ数えます。

(シングルス・ダブルス共通)
          (人)
6アップ  10〜11                12アップ    24〜
5アップ    8〜   9                11アップ    21〜23
4アップ    6〜   7                10アップ    18〜20
3アップ    4〜   5                  9アップ    16〜17
2アップ    2〜   3                 8アップ    14〜15
1アップ              1                 7アップ    12〜13

(例) 基本グレード2の大会で300人の出場があり(3アップ),その内コンピューターランキング上位50の選手が25人参加(12アップ)していた場合,その種目の最終グレードは2−Rになります。

3.ポイント表によるポイント計算

公認ジュニアトーナメントに出場したプレイヤーには,そのトーナメントでの成績に対して最終グレードに応じてシングルス,ダブルスそれぞれのポイント表によりポイントが与えられます。

予選があるトーナメントでは予選の決勝敗者が本戦の1回戦敗者の1ラウンド下の成績と考えてポイントが与えられます。
Byeで2回戦より出場した場合,初回戦で敗けたときは1回戦敗者と同じポイント,勝ったときはその後の試合結果によりポイントが与えられます。
ウォークオーバーまたはディフォールトで勝ち上がったときは勝者としてポイントが与えられ,初回戦でウォークオーバーまたはディフォールトで負けた場合はポイントは0,出場試合数に1が加えられます。
また,途中でウォークオーバーまたはディフォールトで負けた場合は,勝ち進んだ回戦のポイントが与えられ
ます。

ポイント表は毎年,関東ジュニア・トーナメントガイドとともに発表されます。

4.ポイントの集計方法

コンピュータランキングは,シングルス・ダブルス各年齢区分ごとにそのランキング年度(10月〜9月)内に出場した1トーナメント当りのアベレージポイントにより決定します。
例1) 登録1年目                (獲得総ポイント/出場トーナメント数)
例2) 2年目以降                (獲得総ポイント+換算ポイント/出場トーナメント数+1)

5.次ランキング年度へのポイント持ち越し

年度末のアベレージポイントをジュニア委員会で決定した比率により換算し,次ランキング年度へ1大会分のポイント(換算ポイント)として持ち越します。 比率は男女各年齢種目,シングルス,ダブルス別に毎年検討して発表します。持ち越しの方法は次の通りです。

@ 次年度と同年齢種目のポイントはそのまま正式に持ち越せる。ただし,年齢制限を超えた場合は不要となる。
A 換算は年度末に持っていた年齢種目から1年齢種目上位についてすべて行い,仮のポイントとして持つ。
    仮のポイントは新年度に初めてその年齢種目に出場したときに正式なものとして加算される。
      ただし,年齢の繰り上がりで実年齢の種目となるポイントについては初めから正式なポイントとなる。
B 同年齢種目から持ち越したポイントと,下位年齢種目より換算したポイントがあるときは,数字の大きい方を採って正式なものとする。