第6章

予算の確立

1.ボール

ボール代は支出の内大きなものの1つです。必要なボールの数を決め,プレーされる試合数を合計しなさい。プレーヤーがベストな条件で試合が出来るためには各試合にニューボールを使用するのが望ましいが,試合によってはボールを各試合分に使用する場合もあります。しかしセカンドボールを使用すると試合のテンポが遅<なり時間がかかるのであまり勧められません。各人に1缶のボールを買わせ,各試合の敗者は使用したボールを取り,勝者が未使用のボールを取って順次試合をやっていく実質的で安上りなやり方も可能です。

2.カップやトロフィー

カップやトロフィー,賞品等は第2の大きい支出です。通常トロフィーまたはカップはシングルス,ダブルスあるいはその他の種目の優勝者及び準優勝者のみに与えられ,コンソレーションの勝者には適当な賞品がおくられます。

3.他の費用

公認費・・・公認されたトーナメントの場合には開催地の都県テニス協会へ公認料(主催者が協会に加盟している場合には1万円,非加盟の場合には2万円)とデータ処理科として1人または1組につき100円を払う必要があります。(都県協会と関東協会が公認する場合には公認料の内2/3が開催地の協会から関東協会へ入れられ,データ処空料はデータを処理する関東協会へ自動的に納付される仕組みになっています。)
コート使用料,委員の会合費や食事代,エントリー要項やドローの印刷代,通知を出す郵送料,電話代その他事務費が必要です。
また事故に対する保険をかける場合には保険料が,また飲物等を提供する場合にはその費用も必要となります。

4.収入と費用

スポンサーを持たないトーナメントの場合にはエントリーフイーですべての費用をまかなう必要があります。しかし.ジュニアがエントリーするのに大きい負担となるような金額はさけるベきです。通常のエントリーフイーはシングルスもダブルスも1,500〜3,000円です。

5.トーナメントの収支の例

6.お金の管理

会計係とトーナメント委員長が全責任を持ってお金の管理をすることが大切です。
プレーヤーがエントリーと同時にフイーを払うように手配しなさい。当日の受付時にお金を徴収するのは受付が忙しくなるばかりでなく,当日になって来ないプレーヤーのフイーの徴収がむずかしくなり,試合のスケジュールにも悪影響を及ぼしてしまいます。

7.エントリーの扱い方

書記係はエントリーを受付けた人に関し,ドローが作成される前に,好ましくは年令区分及びアイウエオ順に一覧表を作成する必要があります。一覧表の例を下に示します。