コーレルWTAツアーのサイトは、10代のスターと20代のベテラン選手のほんの一面しか見せてはいないが、毎日のニュースや、花開いた女子テニスの歴史的な展望を知ることができる。

　このサイトのお勧めは、「ノートとネットコード」欄だ。ここでは例えば、USオープンのチャンピオンのリンゼイ・ダーベンポートが9月の「今月の選手」に選ばれてはいるが、「今週の選手」には、コンパック・グランドスラム・カップで、ダーベンポートを破ったナタリー・トージアが選ばれている。また、これからの4週間、どの大会にトップ10のだれが参加するか、だれが故障しているか（シュテフィ・グラフが右手を手術）や、今週の話題選手などが載っている。

「記録」欄の傑作は、グランドスラム・カップに優勝して80万ドルの小切手を手にしたヴィーナス・ウイリアムズの「これはいいボーナスですが、ご承知のように、税金を払わなければならないので、全部が私のものというわけではない」という発言だ。 　また、「選手のプロフィール」ではマルチナ・ヒンギスから始まって、15歳までテニスをしたことがなかったNo.125の日本の雉子牟田直子選手に至るまで、各選手のプロフィールが載っている。

「現在のランキング」欄を開くと、トップ100の選手の出身国、現在のランキング、獲得ポイントを知ることができる。もっと熱心なファンには、「選手の統計」欄が役に立つだろう。伝説的な選手だったマルチナ・ナブラチロワの、オープン時代の74連勝などの記録が載っている。

　しかし、「テニストーク」欄では全部を開けることができなかったし、98年のツアーカレンダーには、スコアや試合ノートが見つからなかったので、未だ改良の余地はあるように思われる。とはいうものの、コーレルWTAツアーのサイトは事実に満ちており、女子テニスファンは特に月曜日には訪れるべきサイトと言えるだろう。