Exposure,The Online Tennis Magazine  http://www.dreamin.com

総合評価 ☆☆☆

 




 『エクスポーシャー(暴露)』は、開設された初期は未熟な内容であったが、それから長い期間が経っている。記事の品質と有用な情報の量が進歩したお陰で“ライコス・トップ5%”の評価を得た。また、スターティングポイントやテニスオルグUK、マゲラン・インターネットガイドなどでも、良い評価を取っている。しかし、このような栄誉が妥当であるかどうかについては、いまだ少し疑問が残る。

 「ニュースフラッシュ・ファースト」欄では、インターネットが我々に空前のスピードでテニス界の情報をもたらしてくれることを実感する。だが、その正確さと責任の点は犠牲になっていることを強調しておきたい。エクスポーシャーも率直に「このニュースフラッシュの情報は、匿名の人の提供であり、その不正確さや誤解については、エクスポーシャー自体には責任がない」と述べているからだ。

 『エクスポーシャー』の画面でもっとも目を引いたのは、ジェネラ・ラッカルの「WTAのリー・ジャクソンを訪ねて、パート2」だ。長い間、ツアーのレフェリーを務めたジャクソンは、クリス・エバートが素晴らしい母親である理由や、シュテフィ・グラフがトーナメント会場でボーイフレンドを最上階の観客席に座らせてプライバシーを守ったことや、大金を手にしたために「いかに多くの選手がスポイルされてしまったか」などについて、明らかにしている。

 クリストファー・スミスの「伊達公子の遺産」というページでは、世界ナンバー4 になりながら引退した彼女の遺産は、日本の女子選手だけでなく「彼女がトップ10に 入れたのなら、私たちにもチャンスがある」と言っている台湾の王選手のような、ア ジアの選手にとっても大きなチャレンジ精神とやる気を起こさせるものであると書か れている。

『エクスポーシャー』は、内容の80%は女子プロのテニスを扱っているというのが正 しいだろう。それは悪いことではない。しかし、その偏りがなくなり、もっと知識の 豊富な記者の記事を呼び込まない限りは、一流のウェブサイトの仲間入りは難しいの ではないかと思われる。